Tuigwaa 開発環境構築
目次
環境の構築
必要なソフトウェア
本開発に必要なソフトウェアは以下の通りです.
注:最新のバージョンが以下と異なる場合がありますが,できるだけ最新バージョンの物を使用して下さい.
- Java SE
- 開発用に Java ライブラリをインストールする必要があります.
Sun Microsystems
よりダウンロードできます.現在の最新バージョンは 5.0.8 です.
- eclipse
-
Eclipse.org
より,Eclipse SDK をダウンロードして下さい.インストールは不要で,解凍するだけで使用できます.
ここでは例として Cドライブの直下に eclipse フォルダを配置し,ワークスペースを eclipse フォルダの直下に置きます.
- tomcat5.5
- 本体,及び eclipse 用プラグインを必要とします.
ここでは,Eclipse,Tomcat,Java は以下のパスをホームとします.
Eclipse ホーム C:\eclipse ワークスペース C:\eclipse\workspace Java ホーム C:\Program Files\Java\jdk1.5.0_08
環境変数の設定
Tuigwaa を開発するにあたっては Windows 側の環境変数を設定してやる必要があります.
「マイコンピュータ」を右クリックし,「プロパティ」,「詳細設定」タブ,「環境変数」の順に選択していきます.
ユーザ環境変数の「新規」ボタンを押し,変数名に「 CATALINA_HOME 」,変数値に Tomcat のホームを設定します.
例の場合は以下のように設定することになります.
変数名:CATALINA_HOME 変数値:C:\Tomcat_5.5
同様に新規で変数名「 JAVA_HOME 」を作成します.変数値には Java ホームを設定します.
例の場合は以下のように設定することになります.
変数名:JAVA_HOME 変数値:C:\Program Files\Java\jdk1.5.0_08
Eclipse の日本語化
Eclipse はデフォルトでは日本語で表示されません.(ソース内の日本語などは表示されます.)
Eclipse を日本語化するには以下の手順で行います.
- Eclipse Language Pack を ここ から NLpack1-eclipse-SDK-3.2-win32.zip をダウンロードします.
- ダウンロードしたファイルを任意の場所で展開します.
- 展開後の eclipse フォルダ内の features,plugins フォルダをそれぞれ eclipse 本体があるフォルダにコピーします.
例では C:\eclipse 以下にコピーします.
- Eclipse を再起動します.
Subclipse の設定
Eclipse 上で SVN リポジトリを使用するためには Subclipse が必要になります.
Subclipse のインストールは以下の手順で行えます.
- メニューバーより「ヘルプ」を選択して開き,「ソフトウェア更新」,「検索とインストール」の順に選択します.
- 「インストールする新規フィーチャーを検索」のチェックボックスを入れ,「次へ」を押します.
- 「新規リモート・サイト」を選択します.「新規更新サイト」と書かれたウィンドウが立ち上がります.
- 新しく出てきたウィンドウの名前の欄に「 Subclipse 」,URL の欄に「 http://subclipse.tigris.org/update_1.0.x 」と記述し,「 OK 」を押します.
- 追加された「 Subclipse 」の横のチェックボックスを入れ,「終了」を押します.
- 下の「最新版のみを表示」にチェックが入ってることを確認し,上の「インストールするフィーチャーの選択」で全てのチェックボックスにチェックします.
- ライセンス認証を問われるので,「使用条件の条項に同意します」にチェックを入れ,「次へ」を押します.
- インストール先を変更できますが,デフォルトのままで行います.「 Subclipse 」を選択し「終了」を押します.
- 「フィーチャーの検査」と表示されるので,「すべてインストール」を選択します.
- インストール後,再起動を求められるので,「はい」を選択します.
以上で,Subclipse のインストールは完了です.
Tomcat の導入
Apache Tomcat
の中段,Binary Distributions の Core の zip と書かれたところから,apache-tomcat-5.5.17.zip をダウンロードして下さい.
このファイルを任意の場所で展開して下さい.以下,例としてCドライブの直下に展開したものとします.
C:\Tomcat_5.5.17
注:Tomcat を使用する場合は,パスに空白を含まないよう設定して下さい.
Sysdeo Eclipse Tomcat Launcher plugin の導入
Tomcat を Eclipse 上で操作できるプラグインをインストールします.
- http://www.sysdeo.com/sysdeo/eclipse/tomcatpluginfr 中ほどにある,tomcatPluginV31.zip を選択してダウンロードを行います.
- 展開してできた「 com.sysdeo.eclipse.tomcat_3.1.0 」フォルダを,フォルダごと Eclipse の plugins フォルダの中にコピーします.
- Eclipse を起動し,メニューの「ウィンドウ」を選択し,「設定」を選びます.
- 左の一覧から「 Tomcat 」を選択します.
- 右の Tomcat バージョンを「バージョン 5.x 」を選択し,Tomcat ホームに Tomcat をインストールしたフォルダを指定します.例の場合は C:\Tomcat_5.5.17 です.
- コンテキスト宣言モードに自動でパスが設定されるのを確認し,「 OK 」を押します.
Eclipse の左上に Tomcat のアイコが3つ出てくるので,一番左のアイコンをクリックし,Tomcat が起動すればインストールはできています.
(起動は下のコンソール画面で行われます.)
アイコンは左から起動,停止,再起動の順に並んでいます.
Eclipse によるソースのビルド
ソースのチェックアウト
リポジトリより,Tuigwaa 本体部のソースを以下の手順で落とします.
- メニューより「ウィンドウ」を選択し,「パースペクティブを開く」,「その他」を選択します.
- 一覧より「 SVN リポジトリー・エクスプローラー」を選択し,「 OK 」を押します.
- パースペクティブが切り替わったら,左の「 SVN リポジトリ」上で右クリックし,「新規」,「リポジトリー・ロケーション」を選択します.
- Url に「 https://www.seasar.org/svn/sandbox/tuigwaa 」と記述し,「終了」を押します.
- 新たに追加されたロケーションを左クリックで選びツリーを開き,その下にある「 trunk 」を右クリックして「チェックアウト」を選択します.
- 「新規プロジェクトウィザードを使ってプロジェクトとしてチェックアウト」を選択し,「終了」を押します.
- 「 Java プロジェクト」を選択し,「次へ」を押します.
- プロジェクト名には任意のプロジェクト名を入れて下さい.ここでは「 tuigwaa 」とします.「終了」を押します.
- 「上書きの確認」と表示されたら,「 OK 」を選択して下さい.
- パースペクティブの切り替えを聞かれた場合は「 OK 」を選択して下さい.
これでチェックアウトの完了です.指定した名前のプロジェクトが確認できます.
Eclipse 設定の変更
Eclipse の Tomcat プラグインの設定を一部変更します.
- メニューより「ウィンドウ」を選択し,「設定」を選びます.
- 左の一覧の Tomcat 項目を展開します.(左の+ボタンを押します)
- 「 JVM の設定」を選択します.
- JVM パラメータの「追加」を押します.
- 開いたウィンドウに以下の内容を記述します.パスは適宜変更して下さい.
-Djava.security.auth.login.config= "C:\eclipse\workspace\tuigwaa\tuigwaa\etc\auth\jaas.conf"
- クラスパスの「 Jar/Zip 」を押し,以下のファイルを選択します.バージョンに応じて適宜読み替えて下さい.
C:\Program Files\Java\jdk1.5.0_08\lib\tools.jar
- 一番下の「 OK 」を選択します.
ビルド・パスの設定,JAR ファイルの追加
ビルドするために必要なライブラリを設定に追加します.
- プロジェクト名を右クリックして,「プロパティー」を選択します.
- 左の一覧から「 Java のビルド・パス」を選択します.
- 「ソース」タブを選択します.
- ビルド・パス上のソース・フォルダーに表示されているデフォルトで設定されたパス(たいていはプロジェクト名になっていると思います)を
選択し,右の「除去」を押します.
- 「フォルダーの追加」を押し,(プロジェクト名)->tuigwaa->src と開き,その下にある conf,java,test にチェックを入れ,「 OK 」を押します.
- 右下の「参照」を押し,(プロジェクト名)->tuigwaa->src を選択します.「新規フォルダーの作成」を選び,「 classes 」と名前をつけて選択し,「 OK 」を押して下さい.
- 「ライブラリー」タブを選択し,「 JAR の追加」を押します.
- (プロジェクト名)->tuigwaa->lib 以下にある JAR ファイルを全て選択し,「 OK 」を押します.
- 最後に,一番下の「 OK 」を押して,プロパティーを閉じます.
以上の設定が終わると,以前に生成されたリソースの除去を確認されますので,「はい」を選択して再ビルドを行って下さい.
tuigwaa.xml の作成
Tomcat 上で Tuigwaa を動かすために,Tomcat の設定を変更してやる必要があります.
チェックアウトしたプロジェクトにその設定ファイルが同梱されています.
まず,(プロジェクト名)->tuigwaa->etc->auth->tomcat-tuigwaa.xml をコピーします.
コピーしたファイルを Catalina の localhost に貼り付けます.例の場合は以下のフォルダになります.
C:\Tomcat_5.5\conf\Catalina\localhost
ここに貼り付けた後,右クリックで「名前の変更」を選択し,「 tuigwaa.xml 」に変更します.
WAR ファイルの作成
再び Eclipse に戻ります.
メニューの「ウィンドウ」を選択し,「ビューの表示」,「 Ant 」の順に選択します.
画面右に開いた Ant の中の「 tuigwaa 」を展開します.左の「 + 」をクリックして下さい.
まずは「 clean 」を実行します.「 clean 」をダブルクリックして下さい.
次に「 deploy 」を実行します.「 clean 」が終わったら「 deploy 」をダブルクリックします.
これで Tuigwaa の war ファイルが CATALINA_HOME の webapps 以下にできました.
例の場合は,
C:\Tomcat_5.5\webapps\tuigwaa.war
に作成されています.
設定の詳細は (プロジェクト名)->tuigwaa->build.xml に記述されています.
実行
Tomcat を実行します.アイコンをクリックして下さい.
Tomcat が立ち上がったら,以下の URL をブラウザに打ち込みます.
http://localhost:8080/tuigwaa
すると認証ダイアログが出てきますので,以下のように打ち込んで下さい.
ユーザ名:tuigwaa パスワード:tuigwaa
これで Tuigwaa のトップページが表示されれば,開発環境構築の完了です.
編集後の注意点
ローカルで起動させた Tuigwaa で新規にサイトを作った後は,WAR ファイルの作成には注意が必要です.
通常,「 deploy 」を使用して作成しましたが,編集後にこれを行うと編集したデータも消えてしまうことになります.
そのため,編集後は「 deploy:easy 」を使用して作成するように注意して下さい.