チームのメンバーを管理しよう(1)

チーム内で Wiki が徐々に浸透しはじめて、 チーム内で共有するドキュメントの精度があがってきました。 まちがったページがあればその場で編集したり、今までメールで一度流して終わりというような文章も ドキュメントとして Web 上に残るようになってきました。

ただ、向上心の強い A さんは気になることが一つありました。以下のようなページです。 メンバーは頻繁にアップデートするのですが、その度にページ編集画面を開いて 20行あるほどデータから、編集したい行を探して編集するのでした。 たびたび間違った編集することもありました。

*チームメンバー
メンバーが協力して作業を行いましょう!					
|名前|Eメール|
|A さん|xxxx@xxx.co.jp|
|B さん|xxxx@xxx.co.jp|
|C さん|xxxx@xxx.co.jp|
....
|W さん|xxxx@xxx.co.jp|
		
データを編集するのに、ページを編集するのはおかしいと感じ、 チームのメンバーなどは DB として管理したほうがいいのではないかと考えました。そこで、 Tuigwaa のメインの機能である DB と連動する Web アプリケーション作成 を使うことにしました。

チームメンバーのテーブルを作ろう

Tuigwaa のメニューバーに "データベース" という項目があります。これには、2つのサブメニューが含まれます。

新規テーブル
このメニューから新規のテーブルを作成することができます。
テーブル一覧
現在、登録されているテーブルの一覧を見ることができます。

"データベース->新規テーブル" と選択すると、"新規テーブル作成" 画面が表示されました。 まずは、表示名、テーブル名、説明を埋めていきます。 表示名は、「チームメンバー」としました。 テーブル名はシステム内で使われる名前なので英語にしなければいけないらしいです。そこで、member と 名づけました。次に説明ですが、必須ではないようですが、後々のために「チームのメンバーを管理するテーブル」としました。

次に通常のカラムという箇所です。A さんは「カラムって、なんじゃ?」と思いましたが、要はとりたい情報だろと 開き直り、以下の2つを定義しました。

名前
チームメンバーの名前、通常の文字列として定義しました。
Eメール
チームメンバーのEメール、Eメール文字列として定義しました。

最後にオプションという項目ですが、とりあえず、無視しておきました。

データの入力、閲覧、削除しよう

テーブルを作成すると「テーブル一覧」 画面が表示されました。 「チームのメンバー」というテーブルが定義されていることが確認できました。詳細リンクをクリックして、テーブルの詳細を見ることにします。 「チームのメンバー」のデータ閲覧画面が表示されましたが、 当然のことながらデータは入力されていないため、テーブルの中身は空です。 データを入力するため、新規データ入力というリンクをクリックします。 「チームのメンバー」のデータ入力画面が表示されます。 ここで、メンバーの情報を入力して 送信ボタンを押しました。 不適切なデータであれば、エラーが表示されました。 例えば、『Eメール』は Eメールの形式 xxx@xxx.xx というような 形でないとエラーが表示されます。 データが正常に入力されると、データ閲覧画面に戻り、 先ほど入力したデータがテーブルに入力されていることが確認できます。

編集をクリックするとそのデータの編集、削除リンクをクリックすると削除できました。 これで、データの入力、編集、削除、と一通りの作業をすることができ、チームのメンバー情報を入力することができました。 項目名の横にある赤い矢印をクリックすると、並びかえできました。

Wiki のページの中にテーブルを表示する

チームメンバーを表示したいページの編集を行います。 Tuigwaa のページ編集画面には右のメニューバーにフォームが4つあります。これは、DB のデータを  Wiki ページに埋め込むための補助ツールです。手作業でプラグインを ページ編集Textarea に書き込むことも もちろん可能です。このような特殊なプラグインは以下の4つです。

テーブルの挿入
table プラグイン。Wikiページの中にデータテーブルを表示します。フィルタで絞り込んだデータも表示することが可能です。
フォームの挿入
form プラグイン。Wikiページの中にデータを入力するためのフォームを表示します。submit を押せば、デフォルトでは、同じページに戻ってきますが、ページを指定することも可能です。
データの挿入
data プラグイン。テーブルの中の1レコードを1ページに表示するときに使います。data プラグインが使われているページは特殊なページのため、 table プラグインの横に表示されたリンク、または、フォームでデータを挿入した直後に表示されるページで使ってください。 Wiki でデザインしたページの中に、レコードの項目をそれぞれ好きな位置に配置することが可能です。
データリストの挿入
datalist プラグイン。data プラグインを使って作られたページをレコード 1から順番に表示できます。 掲示板など使うことを想定しています。指定した件数毎に表示することも可能です。
プラグインを使って、先ほどのページを以下のように編集しました。
 *チームメンバー メンバーが協力して作業を行いましょう!
#table(member); 
これで、ページの中に DB のデータを表示することができました。 メンバーの追加、変更があった場合は、データ編集画面で編集するだけで、ページを編集する必要がなくなりました。

Wiki のページの中でチームメンバーのデータを入力、編集、削除しよう

A さんがメンバーのデータを全て入力していたのですが、各個人が編集できる方が望ましいと思いました。Tuigwaa の管理画面は他のメンバーはあまり使わないため、 Wiki のページの中でチームメンバーのデータを入力、編集、削除できるようにします。 先ほどのページを以下のように編集します。Tuigwaa のページ編集画面、"テーブルの挿入"、"フォームの挿入" 入力補助機能を 使ったほうが確実です。テーブルの挿入で、"アクションをつける"にチェックしてください。

*チームメンバー
メンバーが協力して作業を行いましょう!					
#table(member, ,true);
*メンバーのデータ入力
#form(member);
ページを確認すると、データが表示されている表の右端カラムに "詳細"、"編集"、"削除"と いうリンクが作成されています。また、ページ下部にはデータを入力するためのフォームがあります。

さっそく、データをページ下部のフォームに入力して送信ボタンをクリックします。 ページ上部のテーブルでデータが入力されたことが確認できます。 次に編集リンクをクリックします。同じページが表示されますが、下部の入力フォームには 選択したデータが入力されています。編集して、送信ボタンを押します。上部のテーブルでデータが 編集されたことが確認できます。削除リンクで削除できます。 "詳細"のリンクは、 次のセクション 『チームのメンバーを管理しよう(2)』で使います。

このセクションのまとめ

このセクションでは、Tuigwaa の最も簡単なアプリケーションを紹介しました。 Tuigwaa には、テーブルの1レコードを一つの画面で表示したり、条件付でデータを表示したり、集計表を作成したりなど、 様々な機能がありますので、以後で紹介していきます。