はじめに

以下の利用シーンは、あくまでも 2005年11月時点の Tuigwaa を利用した場合、最も効果がでるのではないかと 思われるものです。今後、Tuigwaa が発展すれば、ISP でサービス化したり、インターネットに公開する 様々な Web アプリケーションを作ることを可能にしたいです。ただ、現時点では、認証システムなどが不十分であるため、 イントラネットで使うことをお勧めします。

Tuigwaa 導入決定まで

A さんは、20人ぐらいのチームに所属するメンバーです。A さんのチームはチーム内で情報共有ができないことが原因で 様々な問題を引き起こしています。情報共有の仕方として、Word や PowerPoint などのファイルをファイルサーバにおいて、ファイルの置き場所を教えあっています。 また、一部 Web ページも作って情報を共有しようとしていますが、HTML を書くことができるメンバーは、ごく小数で、ほとんど更新されておらず、 間違った情報が記載されたまま放置されたりしています。

A さんのチームのマネージャーは最近、起きている問題を重く受け止め、Aさんに もっと情報共有できる仕組みを考えてくれと指示しました。 A さんはオンラインで Web ページが簡単に編集できれば、間違った情報をすぐに編集できたりするので、 そのようなシステムを使うことが望ましいと考えました。 そこでブログを社内共有に使うことなどを考えましたが、ブログは日ごとに管理するが、カテゴリー毎に ページを管理したいため、A さんのチームには適切でないと判断しました。 A さんは知人から Wiki というものの存在を聞いて、Wiki を使うことに決定しました。 商用のものからオープンソースまで様々な Wiki がありますが、そのなかで Tuigwaa というツール を選択しました。理由としては、まず以下の 5 つがあります。

  1. オープンソースとして公開されていること
  2. インストールが容易であること
  3. 通常の Wiki として使うことが可能であること
  4. Tuigwaa には ファイルサーバ (WebDAV サーバ)が含まれており、ファイルと Web の連携が容易であること
  5. ページを階層構造にすることが可能であること
それら以上に、Tuigwaa を選んだ最も大きな理由は、Tuigwaa のサイトに書いてあった 非常にうさん臭いメッセージです。
Tuigwaa を使えば、HTML のタグを知らない人でも、DB と連動できる Web アプリケーションを作成することが可能であるため、
ボトムアップで企業の生産性を向上することを目指しているツールである。	
A さんもこのメッセージに半信半疑でしたが、 もしかしたら、プログラム経験など皆無の A さんが Web アプリケーションを 作れるのではないかと思いました。 そして、チーム内で行っている様々な業務を Web アプリケーション化して 面倒な事務作業を減らすことができるのではないかと期待していました。

Tuigwaa をインストールして、通常の Wiki として使うまで

Tuigwaa インストールしよう

A さんはコンピュータに得意でないので、Tuigwaa のインストールは コンピュータおたくの B さんにお願いしました。 クイックスタート などを見ながら、Bさんは簡単に 4分でインストールしました。 これなら、次は自分でもできると Aさんは思いました。

ページを作ろう

まずは、メニューのページ→新規でページを作ることができます。

  • ページ->新規
A さんは、Wikiのドキュメントを見ながら、ページを作成しました。

ファイルを管理しよう

以下の方法でファイルをアップロードしました。

  • ページ->添付
WebDAV のクライアントで以下の URL にアクセスしましょう。
http://[Tuigwaaをインストールしたサーバ]/tuigwaa/WEB-DAV/[サイト名]/
その他、フォルダ管理という項目でページを階層構造化したり、右上の検索窓で検索、プラグインを使ったりと通常の Wiki と同じように使っていましたが、 Tuigwaa はそれだけでは、ありません。 Section.1 からは、 Tuigwaa を駆使して、チームの生産性向上をしていく様子を紹介します。