注意事項

Tuigwaa 利用時に幾つか注意事項があります。

再配備について

アップグレード等の何らかの理由で Tuigwaa を再配備する際に、war ファイルを 配備し直すと、サイト情報と、データベースの情報 (バンドルの HSQLDB を利用している場合) が失われます。

これを避ける為には以下のディレクトリ以下のファイルを、アプリケーションサーバを停止した状態で バックアップをとり、再配備後に再度コピーし直して下さい。再配備後のコピーもアプリケーションサーバを 停止した状態で行って下さい。尚、配備したディレクトリを ${tuigwaa_deploy_dir} とします。

  • ${tuigwaa_deploy_dir}/WEB-INF/classes/app (サイト情報、ユーザテーブル情報)
  • ${tuigwaa_deploy_dir}/WEB-INF/classes/hsqldb (データベース情報)
  • ${tuigwaa_deploy_dir}/WEB-INF/classes/apacheds (ディレクトリサーバ情報)
  • ${tuigwaa_deploy_dir}/WEB-INF/classes/webdav (添付領域データファイル)
  • ${tuigwaa_deploy_dir}/WEB-INF/sites (サイト毎のデータファイル)

もしくは、テンプレート機能を使い、一旦サイトをダウンロードした後に、アップグレードを行い、 再度ダウンロードしたアーカイブをアップロードする、という方法も選択できます。 ただしこの方法は前者に比べ簡単ではありますが、添付領域のファイル及び、「ファイル型」の カラムを持つデータベースの内容は保存されませんのでご注意下さい。

認証機構について

Tuigwaa 認証機構により、Tuigwaa の管理トップページへの アクセスが、admin 権限を持つユーザに限定されるようになります。 詳細はこちらをご一読下さい。

ApacheとTomcatとの連携で運用する場合

ApacheとTomcatを連携させ、そこでTuigwaaを運用する場合の注意事項です。 TuigwaaはURLに、ページ名をURLエンコードしたものをリクエストパラメータではなく、 URLそのものに指定します。例えば test というサイトの「トップページ」のURLは以下のように なります。

http://<servername>/tuigwaa/test/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
このようなURLを、ApacheからTomcatへとリクエストパスそのものを転送するために以下に示すコネクタの設定が必要です。

mod_jk の場合 Apacheの設定ファイル(通常はhttpd.conf)のjkの設定部分で以下を指定して下さい。

JkOptions +ForwardURIEscaped
詳細はこちら

mod_jk2 の場合 コネクタ設定ファイル(通常はworkers2.properties)のworkerEnv内で以下を指定して下さい。

forwardURIEscaped=1

アプリケーションサーバの実行時の言語設定

Tuigwaaはコンテンツの保存をファイルシステム上に行います。日本語名のページについてはその日本語名を含むファイルとして 保存されますので、アプリケーションサーバの実行時の言語設定で「日本語」を有効にして下さい。 例えば Linux の場合ですと、アプリケーションサーバの実行時に

LANG=ja
などと環境変数を設定してください。

java.awt について

PDF 出力機能において、java.awt パッケージを利用します。そのため、サーバでの起動時に エラーが発生する可能性があります。これを避ける為に、アプリケーションサーバの起動オプションや 設定ファイルで以下のシステムプロパティを設定してください。

java.awt.headless=true

また、libawt.so の依存関係の解決をする為に、プラットフォーム毎にXWindows関連の各種ライブラリを インストールしてください。Debian GNU/Linux (sarge) ですと、以下のようになります。

# apt-get install libXp6
# apt-get install libXt6
# apt-get install libXtst6

headless オプションについては こちら をご参照下さい。

Graph プラグインの日本語表示について

UNIX サーバ上で Graph プラグインを利用する場合、X サーバが起動していない場合、 フォントの設定を行わないと日本語が文字化けします。表示には以下のフォント構成ファイルの 設定が必要になる場合がございます。

以下では、Debian GNU Linux (sarge) で PDF 機能で設定した headless サポートを前提とした 作業例を掲載します。(尚、PDF 機能のみの利用であれば、日本語の表示には iText-Asian.jar に 同梱のフォントサポートを利用しているため、ここでの作業は不要です。)

まず、インストールされていない場合には、日本語フォントをインストールします。

# apt-get install defoma x-ttcidfont-conf ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho

x-ttcidfont-conf を install すると以下のディレクトリに自動的に font.dir/font.scale 等 が作成されます。(上手く作成されない場合には dpkg-reconfigure を font パッケージに対して行って下さい。 またフォントファイル本体は /usr/share/fonts/truetype/kochi 以下にインストールされ、以下のディレクトリ からはシンボリックリンクが作成されています。但し fonts.dir ファイルが作成される以下のディレクトリを利用します。)

/var/lib/defoma/x-ttcidfont-conf.d/dirs/TrueType

${JAVA_HOME}/jre/lib/font.properties.ja_JP を編集します。詳細は上記の構成ファイルの ドキュメントと、上記の fonts.dir ファイルの内容を参照してください。主に以下のように物理フォント名を 各論理名フォントに対して設定していく事になります。

-kochi-mincho-medium-r-normal--*-%d-*-*-c-*-jisx0208.1983-0
-kochi-gothic-medium-r-normal--*-%d-*-*-c-*-jisx0208.1983-0

アプリケーションサーバを実行するユーザの環境変数 JAVA_FONTS に以下を設定してください。 また LANG を設定していない場合にはそちらも設定してください。

# JAVA_FONTS=/var/lib/defoma/x-ttcidfont-conf.d/dirs/TrueType
# LANG=ja
# export JAVA_FONTS LANG

JDK5.0の場合設定は異なります。